アメリカ労働体験記2

 

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フィラディルフィアに着いて六日目。

到着翌日から仕事が始まった。
日本食レストランのウエイター。
日本食レストランと言えば、現地在住の日本人が利用するのかと思えば、100パーセント地元の人。
フィラデルフィア郊外の閑静な住宅地に住むアッパーミドルな白人が殆どだ。余裕のある人が多いせいか、物腰も柔らかく、紳士ばかりだ。

日本食は、アメリカ流の独自の進化を遂げ、日本では見かけない日本食も多い。
牛肉やホタテ、ロブスターの鉄板焼き。アボガドやチーズを挟んでドレッシングで食す「カリフォルニア巻き」、砂糖を入れる緑茶などだ。

きっと日本でも、インドにないインド料理(ナンなど現地では通常見かけない)、中国にない中華料理(八宝菜や海老チリ)があるので同じことだろう。

ウエイターなのにお客さんの言ってることが聞き取れないことも多々あるが、徐々に慣れてきた。電話でのテイクアウトのオーダーは逃げ出したくなるが…。 

ウエイターの給与の大半はチップにかかっている。お客さんに満足してもらって何ぼくるかが問題なのだ!

今までチップなんて面倒で非合理的なシステムだと思っていたが、サービスの質、お客の満足度、こなした客数に比例してチップが増えるから見方によっては合理的である。一日の〆のチップ勘定が楽しみになってきた。


ここで働いている面子は、

ここのレストランを経営している日本人のボスに、俺をここに紹介&導いてくれたTaka(写真)と俺を含め、全部で4人に、中国人1人、香港人1人、ベトナム人1人、インドネシア人1人、メキシコ人1人(写真)と多彩だ。

ウエイターは、同室のインドネシア人(男)と繁忙する週末に来る香港人(女)。Takaは厨房を任されている。同じウエイターの香港人は、中国語も話せるので何かと困ったことがあっても意思疎通が図りやすい。


次回も、ここでの生活について書いてきます。



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【経緯&補足】

今回の渡米は、インドのビザも取得してインド行きの準備も整いつつあった蒸し暑い8月中旬のこと。一時帰国していたTakaと原宿で飲んだときに前触れもなく誘われた。相当悩んで在米経験のある友人にも相談し・・・・


旅行でアメリカへはいつでもいけるが、労働だけでアメリカへはなかなか行けない。今までの中国、アジアでの体験がベースにある自分に更に新しい要素、刺激を加えてみよう。何事もやってみて得るものは必ずあって、損はしない。

何でもやってやろう。何でもみてやろう。


と言う結論に達し、今回のフィラデルフィア行きになった。


何事も実際の生の場所に身を置き、そこで得られた実感こそがホンモノであって、自分自身でオリジナルに感じ取る力をもっと養っていきたい。
「書を捨て街に出よ」は、まだまだ続く・・・

それから自分のやろうとしているテーマに迫っていっても遅くないのではないか。


そう思って今ここにいます。



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写真1 厨房にて